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ちょっと遅ればせながらフロントの話

 

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ここ半年くらいはフロントの学習の時期だった。

具体的には、長年使っていた DreamWeaver & FireWorks を一旦手放してテキストエディター(Sublime Text)&ビルド環境(Gulp)& Webデベロッパーツールでチェックみたいなオーサ環境に移行した。

理由はここ数年でのマルチデバイス化(様々な画面サイズのスマホ・デバイスの登場による)の加速と、今年4月のGoogleによる、モバイルに最適化していないWebサイトは評価を落とす、という宣言を受け、マルチデバイスに対応したレスポンシブデザインを実現するためには柔軟且つスピーディーにSASSという技術を使ってCSSを記述していく必要があったからだ。
→Google モバイルフレンドリーテスト

実際今まで制作してきたWebサイトのアクセス解析を見てみても、モバイルからのアクセス数がどのサイトも50%前後になってきており、Googleの発表があってから、スマホ対応して欲しいという問い合わせも増えてきた。
サービスによっては、モバイルファーストも通り越してモバイルオンリーというサイトも出てきて、もはやスマホ対応というかマルチデバイス対応は必須となってきている。
時代ですな〜。

思い返してみるとフロント(HTML/CSS/JS)に限って言えば、5〜10年スパンで技術的な変革があったように思う。

・HTMLソースをtableタグでガチガチに組んでデザインレイアウト。の時代
 ↓
・XHTML+ CSS2、Flashでリッチコンテンツイエイ!の時代
 ↓
・HTML5 + CSS3(SASS) + JS レスポンシブデザインの現在

特にCSS2〜レスポンシブの間は長いスパンだったので、plamoとしてはその間、技術的にはFlashやCMS構築の学習をしつつ、平行して企画やサイト構成、クライアントとの対話などディレクションスキルを上げることに従事した。
巷の制作会社なども会社が成長するに従い、ブランディングやマーケに力を入れていくような流れが目立っていたように思われるが、やはり技術的な部分が安定期に入っていたこともあったのではなかろうか。

その後、Flashの消滅(泣)→プライベートでは結婚→子ども生まれる→茅ヶ崎へ移住→子育て→そしてまさかの住居の管理組合役員&自治会役員に就任。とテンパリ度Maxの日々を送っている間に、フロントの変革はジワジワと起こっていた。
早い技術者だと3年くらい前からこの変化に向き合っていたと思われるが、やらないかんな〜と思いつつなかなか学習する時間は取れず。。
しかし自治会役員から解放されつつあった今年3月くらいからようやく少しずつ環境を整えだすことができた。

しかしこの変化はかなり大きいことだと今は感じている。なにせ以前"コーダー"と呼ばれていた肩書きが、"フロントエンドエンジニア"という少々イケてる肩書きに変化し、より高度な知識とスキルが必要とされているからだ。
実はコーディングに関しては、5年くらい前までは、中国・インドなど安価な所に依頼が流れていくのかなーと勝手ながら思っていたので今の現状は全く予想していなかった。

そしてこのフロントの変化はチーム間の連携や、予算の組み方などがより複雑で難しくなったようにも思える。
今回フロントをちゃんとやらねば!と思った理由として、適切なディレクションができるようになるため、というのも大きい。無理矢理デザインをフロントエンジニアに組んでもらったり、当初の予算から大幅に制作費がオーバーしてしまってはやばい、と思ったからだ。

予算組に関しては単純にやることが増えたので制作費がかさんでしまう。
オリジナルでCSSを組むのはもちろん手間が掛かるし、今流行というかCSSルールの標準になりつつある BootStrap を利用するにしても、学習コストは馬鹿にならないし、そのルール自体を頭に入れ込みつつ、いくつかサイトを作るという経験を積まないと作業スピードは上がらないだろう。

また、自分の周りでもよく話題になっていることだが、デザイナーとの連携は課題だ。
マルチデバイスを考慮したデザインを何案も作ることはコスト面でも現実的ではないし、さらにRetina仕様を踏まえて画像とテキスト、ベクターなどの素材の使い分けが必要となってくるからだ。(必然的にフラットデザインにもなる)
安直にフォトショガチガチのデザイン素材を渡したり、PCのデザインしかなかったりするとそのしわ寄せはフロントエンジニアに回ってくることは必至である。そして今までと同じ制作費しか確保できないとすれば、作業の増えたフロントエンジニアは食べていけなくなってしまう。

今後どのような流れなっていくかは予測できないが、今現在はチームの連携という部分でまだ試行錯誤段階といった感じがするので、スーパーフロントエンジニアが中間のデザインを吸収してなんとか形にしてくれているという感じではなかろうか。
もっといえば制作費を抑えつつもクオリティを担保するためにはスーパーフロントエンジニアデザイナーが必要なのかもしれない。
しかしながら例えば Atom + Gulp/Compass + SASS + Git + Chrome(Web Developertool) 的な環境で、ビルド環境によって瞬時にマルチデバイスの実機チェック、Gitをコマンドラインで操作し、ハイセンスなデザインも自ら作り、画面サイズによって事細かくデザインを調整していく、なんてもはや曲芸だ。
(でもそういう人希にいるw)

というわけで、私も少しでも良いフロントエンジニアデザイナーに近づけるように日々スキルアップしつつも、その経験を元に、良質なディレクションと予算組を出せるよう模索していきたいと思う。(ちゃんと遊び心は忘れずに ^ ^)
そして引き続きクライアントと一体となったサイト作りを目指して日々精進する所存でございます。
(あー、自サイトリニューアルしないとな〜)


最後に鎌倉の仕事場に入居しているWebデベロッパー、本郷さん(Egao.inc / 5Log)にはたくさんのアドバイスいただいたり質問させていただきました。
素晴らしいエンジニアです。
この場を借りてお礼申しあげます。

ということで、ちょっと今更ですがフロントが熱い!というお話しでした。

15.11.18 | permalink | comment:1 | trackback:0

2015年新年のごあいさつ

 

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新年明けましておめでとうございます。

茅ヶ崎に引っ越して2年が経ちました。
昨年は初めて自分の車を持ち、慣れない運転で狭い鎌倉では3度ぶつけ、
しかも3度目は左サイドを思いっきり擦って全面取り替えという背筋も凍る思いをしました。
(保険で助かったけど)
レコード以外はコスりたくないものです。

娘は、夫婦共にフリーランス&待機児童の多い茅ヶ崎という悪条件の中、保育園に奇跡的に繰り上げ入園が決まりました。
入園前はお互いめっちゃバタバタでぶつかることも多かったのでほっとしました。

また昨年の我が家のトップニュースは、よめっこが携わった本が、まさかの累計120万部を突破したことです。
子供向けの図書館本など10年以上にわたってコツコツと地道に編集業務をしてきたことが報われた形になって本当によかったと思います。

また、鎌倉での仕事場ではたくさんの方たちとの出会いがありました。
旅する仕事場に入居されている方たちや3Fの村式、iichi(引っ越しちゃいましたが)の方々など。

plamoでの仕事の割合も、鎌倉でのつながりからのものが半分以上占めるようになりました。

"仕事"と"暮らし"を同時に考えていくというplamoのコンセプトが徐々に形になってきた気がしています。まだまだ道のりは遠いですけど。

毎週金曜の夜をフリーにしてくれたよめこの決断に感謝しつつ、そのおかげで湘南での飲み仲間もできました。いや〜ええ飲み屋がいっぱいありました。今年はさらに開拓したいです。めざせ吉田類!

それから同じ仕事場のミュージシャン山上さんのお誘いで北鎌倉の手入れをした経験は、自分の中でずっとモヤモヤしていたものを飛ばしてくれるような、小さいながらも大きな出来事でした。
日本人が日本の国土と共存するために昔からやっていたこと。それを分かった上で新しいことを考えていけばいいんだと、その基本のパーツがパチッとはまった感覚です。
今年は六国見山や名月荘の手入れにもぜひ参加してみたいと思っています。

こうやって書き連ねてみると、改めて家族も含めて人とのつながりが一番の財産であると実感させられます。
今年も、人と真摯に向き合ってがんばっていきたいと思っていますので、家族共々どうぞよろしくお願いします。

今年はサーフィン10回以上行くぞ〜!

15.01.08 | permalink | comment:1 | trackback:0

台峯の手入れ

 

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先日、鎌倉仕事場の山上さんの誘いで、山の手入れのお手伝いをしに北鎌倉の台峯(だいみね)に行ってきた。

当日は、北鎌倉湧水ネットワークの里山インストラクターで台峯緑地保全会の川上さんという方に先導していただきながら現場に向かったのだが、この川上さんという方、まるで鎌倉の生き字引のような人で、道中にある植物のこと、また、なぜ手入れが必要かなどを生態系のことも詳しく交えながら説明していただき、木のカテゴリー分けすらよく分かっていない自分の無知さ加減に恥ずかしくなってしまった。(もっと勉強せねば!)

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この日の手入れは、日差しを塞いでしまっている緑陽樹を間引きするという作業。
主に檜の幹をチェーンソーで切り倒し、一人でも運べる大きさにバラして、その丸太を運んだり、枝を手ノコで落としたりしていった。

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14.11.28 | permalink | comment:4 | trackback:0

久々にBootlegacys

 

ちょっと前になるけど、先日久々にBootlegacysでライブした時のこと。

場所は荻窪ベルベットサン。アンティーク感の漂う渋い小箱。

この日は降神の志人くんとのセッションで、Bootlegacysの曲に合わせて、特に打ち合わせやリハも無く、本番ぶっつけで志人くんがフリースタイルで合わせてくれるという形だった。

志人くんは、現在京都に住んでいて山に入って木こりや猟をやって生活しているとのこと。
先日イノシシの肉を大量にゲットして3ヶ月は食べていけると笑顔で話していた。
さらに山で取ってきた柿を物販にそのまま並べてスタッフや客に配ったりもしていた(笑)。

この日のライブでは、その木こり生活をリリックにしていたというか、手紙のように書き留めた文章を読み上げるといったスタイルで、ラップというよりはポエトリーディングに近かったように思う。

僕はターンテーブルなので、志人くんを後ろから見ていたわけだけど、どでかいリュック担いで地下足袋履いて姿勢は正しく、手書きの紙を正面にしっかり見据えながら、ひたすら読み上げる姿がすごく異様でもあり存在感が半端なかった。

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しかも、アブストラクトでありがちな、社会的な批判をしつつ客をあおるというのとは一線を画して、ただただ自分の山での生活をそのまま淡々と伝えるというスタイルが、なんとも不思議でちょっとおかしくもあり、しかしすごくインテリジェンスな日本男児感が漂って妙な説得力があった。

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元々Bootlegacysの曲自体、ちょっと異質な構成や音素材で作られているので、さらに独特のラップが加わったことで、お客さんにどんな感じで響いていたのか全く検討もつかなかったのだが、すごくツボに入っていたお客さんもいて、「これは絶対録音や録画で残しておくべきだったよ」と言われた時は、自分としてもセッションの手応えがあった分、めっちゃ嬉しかった。

いや、マジでアーカイブ残しておくべきだったよ〜。

荻窪ベルベットサン : http://www.velvetsun.jp/
志人くんのブログ : http://sibitt.exblog.jp/

14.11.28 | permalink | comment:1 | trackback:0

芋ヅルでリース作り

 

先日、鎌倉の仕事場で知り合ったプログラマーの小山田さんが主催するNPO法人『てつなぐワークス』のイベントに家族で鎌倉山まで行ってきました。

場所は少し小高い場所にある古い古民家で、芋づるを使ってクリスマスリース作りに子供たちと挑戦。

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14.11.28 | permalink | comment:1 | trackback:0

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